スーパーでわらび餅が安くなっていたので買ってきた。

久しぶりに食ったけど、うまいねぇ。プルプルしているよ。
昔、俺がまだ小学生だった頃の話だが、夕方になるとわらび餅の移動販売車が町をウロウロしていた。
「わらび餅~♪」
という、スピーカーから流れる音楽と共に、軽トラがゆっくりと走っていた。
俺は買ったことがないのだが、友人のタキがよく食っていたよ。
タキだけではなくて、あの辺に住んでいた友人はちょこちょこ食っていた気もするな。
子供の頃はまったくと言っていいほど、わらび餅に魅力を感じなかったが、今の俺だったら買うこともあるだろうな。
そう思うと、タキの家の近くの地区に住んでいた子供たちは、時代を先取りしたキッズだったのかもしれないね。
あの地区に住んでいた人たちは今はどんな風に過ごしているのだろうね。
子供の頃は頻繁に遊んでいたけど、中学校に入ると疎遠になり、今は誰の連絡先も知らない。
唯一、中学でも仲の良かったタキはもうこの世にいない。
もしかしたら、彼らは俺のことをもう覚えていないかもしれないね。
俺もきっと記憶の彼方へと忘れてしまっている友人が何人かいるだろうな。
誰もがそんなものなのかもしれないけど。
では、またね。



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