2024/05/18

今日は友人達と日帰りの旅行に行ってきた。

早朝に集まり、目的地へと友人が車を走らせる。

俺は昨日の飲み会のせいで体調が万全とはいえなかったが、ついていくだけなので何とかなるだろと思い、家を出た。

目的地ははるか遠くの田舎町で、企画した友人の牡丹がお気に入りの町であった。

同行するのは俺と友人のニートの二人で、この二人は運転してくれるなら別にどこにでもついていくスタイルなので、その町のことは何一つ知らないまま車に揺られていた。

高速道路を走り、疲れたらSAで休憩を取っては、また走っていく。

俺は体調が悪く、SAに着くたびに便所で下痢をかましていた。

そんな事を何時間か繰り返したのち、目的地の町へと到着。

一体ここがどこなのかイマイチわかっていないが、牡丹の後をぞろぞろついて回る。

こんな感じの古い町並みが牡丹のお気に入りだそうだ。

趣があっていい感じ。俺も好きだな。

周囲を散策し、昼時になると目星をつけていた蕎麦屋でソバを食った。

写真を撮ろうとするたびにニートが邪魔をしてくるので、ロクな写真が撮れなかった。

その後は再度町をウロウロと歩き回り、喫茶店に寄ったり、水路にいた鯉に餌をやったり、古道具屋に寄ったりして町を満喫した。

古道具屋では牡丹はコースターなどを買い、俺はダルマの小さい置物を買ったよ。

古道具屋にはガラス細工のコーナーがあり、綺麗だな~と近づこうとすると、ニートに『お前はフラフラして割るから近づくな』と言われた。

舐めんなよ。

だが、ちょっと怖かったので、品物にはほとんど触れなかった。

牡丹は相当この町が気に入っているようで『ここで朽ち果ててぇなぁ』と何度も言うので、俺が『じゃあ、今すぐ朽ち果てろよ』と言うと、『いずれはね』と言ってニヤニヤ笑っていた。

なんなんだコイツは。

ちなみに着いてすぐにニートは飽きていた。

散策の終盤では土産物屋に寄り、色々な商品を物色した。

なんか面白そうなものを買おうかなと思っていたが、横からニートが『どうせゴミになるから買うな』と言うので、「それもそうか」と思いとどまった。

結局、会社の人たちへのお土産でクッキーだけ買った。

俺へのお土産は小さいダルマで十分だな。

町の散策が終わると、さらに山の方にある鍾乳洞へと向かった。

グネグネとした峠道を何分も走り、俺は車に酔いヘロヘロになった。

鍾乳洞につくと、そこはかなり寂れており、俺たち以外の観光客は一組だけしかいなかった。

受付で入場料を払い、いざ鍾乳洞へ。

俺は鍾乳洞なんてただの洞穴だろと舐めていたが、結構起伏の激しい洞窟であった。

俺は町の散策で既にくたびれており「ここで朽ち果てたい」と言う牡丹よりも先に朽ち果てそうな具合であった。

ニートも同様でヒィヒィ言っていた。

足場も悪いし、天井からは水滴が滴り落ちてきて散々な目にあった。

ま、それがまた面白かったんだけどね。

鍾乳洞を抜けると山の上の方に出た。

「良い眺めだな」と思いつつ「この高さから歩いて降りるのかよ」とも思った次第である。

備え付けのベンチで一休みしてから下山し、かき氷を食べた。

やっぱり、かき氷はブルーハワイという相場が決まってんだよね。

うまいうまい。

そんで、半分くらいで飽きるというのもまた相場であろうな。

俺があまりにもたもた食べているので、ニートに文句を言われる。

俺は知覚過敏なんだぞ。

かき氷を食いながらパンフレットを見ると、縁結びがどうのこうのと書いてあった。

そうかそうか。だが、縁結びなど俺たちには無縁である。

その後、道が混みだす前にその町を後にしたのであった。

今日の旅行も良い旅であった。

おしまい。

↑お土産の小さい木彫りのダルマ。何とも言えぬシュールさである。

店員さんも『あ、可愛いですねコレ』と言っていたよ。

裏面には栗坊と彫られていた。詳細は謎である。

コメント