
なんとなく、コンビニで目についたタバコを買った。
ショートホープの6ミリ。
高校の頃に数学の先生がいつも胸のポケットに入れていた。
その先生はいつも臭かった。
年配の先生だったので、加齢臭とタバコの匂いが混ざっていたのだろうと思う。
先生は臭いし、授業も難しかったので、生徒からの評判は最悪だったが、俺は好きだった。
単位の足りない俺を卒業させてくれたし、卒業前には小説をくれた。
放課後の補習で色々な話を聞かせてくれたのも、いい思い出。
先生はいつも校門の横でタバコを吸っていた。
今では多分、許されないだろうと思う。校内は禁煙だろうし。
先生は元気に過ごしているだろうか。
そんなことを思い出しながら、ショートホープに火をつける。
うまい。
しかし、匂いがすごいな。このタバコは。
出勤前に会社の喫煙所で一服してから、事務所に向かった。
リーダーに会うと、「今日はものすごいタバコの臭いしますね」と言われた。
帰宅後には、モナ王にも「クッセーな」と言われた。
トホホ。
もう買うことはないだろうな。
これが最初で最後のショートホープ。
では、またね。


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