2024/09/20

久しぶりに紙のタバコを買ってきた。

これは4年くらい前に俺が好んで吸っていたタバコ。

ちょうどその時期に髪を切ってくれていた美容師さんが『コレうまいッスよ』とオススメしてくれた銘柄であまりコンビニなどでは見かけないのだが、近所のコンビニの一店だけは取り扱っており、しばらく気に入って吸っていたのだ。

そのうちにその店でも取り扱いがなくなり、それに伴い吸わなくなったのだが、今日立ち寄ったドン・キホーテで売っていたので購入。

最近は紙のタバコをめっきり吸わなくなった俺だが、明日からはちょいと遠出をして東北で一泊二日の音楽イベントに行くので、その道中の車内で喫煙する用に買ってきた。

明日一緒に出掛ける先輩の車は移動式喫煙所のような状態であり、車内のあちらこちらに吸い殻やタバコの葉が散乱しているので、せっかくならば俺も紙のタバコを楽しもうという算段である。

現在、このタバコを吸いながら日記をつけているのだが、懐かしい味がしてなんとなく当時のことが頭によぎったりしたいる。

さて、明日行くイベントは山で開催されるので、参加者が各々テントを張ってちょっとしたキャンプを楽しみつつ、バックにはDJの流す音楽が大音量でガンガン鳴り響いているという、俺にとってはあまり馴染みのないイベントなのだ。

1人だったら絶対に行っていないだろうな。

俺は去年もそのイベントに先輩と遊びに行っており、楽しかったので今年も行こうという話になったのだ。

明後日に帰宅して翌日からすぐにまた仕事が始まるので、体力的にも少ししんどいがせっかくの機会なので楽しんで来ようと思う。

ちなみにしんどいのは金銭的にもである。

来月も肉屋の友人に誘われて旅行に行く予定なので、しばらく節約していかないとな。

あと、来月は釣りに行ったりもする予定なので、金銭面はかなりギリギリの戦いになるだろうな。

ま、俺は金よりもそういった時間の方が価値があると思っているので、誘われればちょいと無理をしてでも出かけていくよ。

10年後に同じ経験をしたとしても感じることは今とはまた違うはずだからね。

いつか俺が老いた時に現在を振り返って「あの頃は良かったな」と思える日々を送りたいものだ。

もちろん「あの時もっとお金を貯めておけばよかった」と後悔する可能性も大いにあるので、一概にこの生き方が正解とは言えないのだけどね。

既に過去を振り返ると小さな後悔が俺には積み重なっているので、結局はどんな生き方をしても後悔をすることにはなるのだろうとは感じている。

ただ、取り返しのつかないような大きな後悔は抱えていないので、案外うまく生きてこれたのかもしれないな。

それは単に俺があまり物事を気にしない性格だというだけなのかもわからんが。

生まれた時からぼんやりしているからね。俺は。

すぐに余計なことを言うし、ロクでもない人間だよ。

パッと振り返って一番の後悔は病気で亡くなってしまった先輩と一緒に仕事をしていた頃に、俺が軽はずみな言葉をかけてしまったことだな。

『きっと治りますよ』だとか『○○さんなら10年後も生きて仕事をしてますよ』などと、なんの根拠もないような言葉を俺は先輩にかけていたのだ。

今思うと先輩は自分の先が長くないことを薄々感じていたのだろうと思う。自分の体のことだからね。

それでも家族の為にと無理をして働いていたのだ。

俺が能天気にかけた言葉にも『そうだといいね』と笑って返してくれており、亡くなってしまってから先輩の器の大きさや優しさに俺は気がついた。

俺が仕事を辞める時に先輩はなけなしの金で食べ放題の焼肉をご馳走してくれた。

その恩は今でも感じており、焼肉を食べながら先輩のような優しさを持てる人間になりたいと思ったものだ。

その後、先輩はあっけなく亡くなってしまった。

世話になった恩を少しも返すこともできないまま、先輩は亡くなってしまったのだ。

これが俺のパッと過去を振り返って思い浮かぶ一番の後悔。

この日記を読んでくれた人は「それは取り返しのつかない大きな後悔なのでは?」と思うかもしれないね。

でも、俺はたとえあの頃に戻れたとしても、同じような声をかけてしまうのだと思う。

辛そうな先輩を軽はずみな言葉で励まそうとしてしまうのだろう。

結局、このことはどうにもならなかったことなのだと俺の中で結論が出たので、小さな後悔ということに納めているのだ。

もしも天国が存在しており、あの先輩ともう一度会うことがあれば、しっかりと改めてお礼を言いたい。

この出来事はちょうど4年前の出来事で、その時も俺はこのタバコを吸っていた。

このタバコを吸うたびに先輩のことを思い出すことが供養になれば幸いだ。

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