2024/05/25

【2024/05/24の日記】

昼過ぎから友人のテツの結婚式があったので、受け付けの時間に間に合うように家を出た。

今日は式場の最寄り駅でバンドのボーカルと合流してから、式場に向かう予定である。

受け付けの開始時間は12時からだったのだが、バンドのボーカルから11時頃に最寄り駅に到着したとの連絡があった。

早い。早すぎるだろ。

俺は12時頃に到着。

久しぶりに会ったボーカルは元気そうであった。

去年の夏にバンドでセッション会みたいなものに出た時は、体調が悪すぎてボーカルは途中で帰ったからね。

ま、よかったよかった。

元気だったらなんでもいいのだ。

沖縄の土産でうるまというタバコを貰い、式場の横で一服することに。

うまい。沖縄の味がするよ。

吸った時に、何年か前にも同じようにボーカルが沖縄の土産でうるまをくれて、スタジオで練習をした後に皆で一服をした時のことを思い出した。

タバコを吸いながらボーカルと話をしていると、高校の友人の茶ゲンマイら3人が式場からゾロゾロと出てきたので、そのまましばらく喫煙所でみんなと話をしていた。

ちなみにテツは俺が組んでいたバンドのベーシストであり、高校の同級生でもあるのだ。

ボーカルは違う高校に通っていたが、高校の友人の二人には卒業後にレコーディングを手伝ってもらったり、サポートでギターを弾いてもらったりしており、既に面識があったのでワイワイとくだらない話をして盛り上がった。

テツの結婚式だというのに、一言もテツの話は出なかった。

3人のうちの1人は何となく名前だけは知っているような人であったが、ボーカルのコミュ力ですぐに打ち解けていた。

いやはや、スゲーな。なんつうコミュ力だよ。

その後、式の受け付けで手続きを済ませることに。

受け付けには高校の頃に組んでいたバンドのベーシストのオバマとその奥さんがいたので、軽く挨拶と冗談を言いながら祝儀を渡した。

オバマもベーシストで卒業後に何度かボーカルと俺でスタジオに入ったりしたが、なんだかんだでテツがベースとしてメンバーになったんだよな。

待合室には既に今日参加する友人たちが座りながら団欒を楽しんでおり、よく一緒に釣りに行く造園屋たちや関東からはるばるやってきたゲーム仲間など、見知った顔が揃っていた。

ちなみに来る予定であった友人の柊きふゆはコロナに感染し、急遽欠席となっていた。

ホントに運の悪いヤツなんだよな。ま、早く治しなよ。

そのうちに時間になり、挙式会場でテツと奥さんの入場を待っていると、アナウンスとムービーが流れ始めた。

隣に座っていたボーカルは始終くだらない冗談を話していたので、俺もふざけたことを言いまくった。

その後、テツが入場してきたのだが、緊張のせいかわからんが始終ニヤニヤしており、まったく締まりがないまま挙式が始まった。

テツは挙式中もニヤニヤしたり、妙にフラフラしたりしており、非常にテツらしい式となっていた。

見ている友人たちも新郎がそんな具合なので、あまり緊張感のないまま眺めているうちに挙式は終わり、披露宴へと移った。

披露宴では新郎新婦と写真を撮ったり、運ばれてきた飯を食いながら、またもやくだらない話をしていた。

↑見てよ。うまそうな料理。柊が休んで料理が1コース分余っていたので、俺たちで平らげたよ。

友人には『お前は二度とこんないい飯食えねぇだろうからちゃんと食っとけよ』と散々いじられた。

飯を食っているとスタッフさんが来て『もうすぐ友人代表のスピーチがありますので、準備をお願いします』と話をされた。

それを聞くや否や友人たちが『おっ!大丈夫か?』だとか『ミスれんぞ』などと俺を緊張させようと、集中攻撃をしかけてきた。

『俺は緊張なんてしねーよ』とスピーチの台本を出したのだが、手が震えていることを指摘され、友人たちに爆笑された。

まったく、いつもこんな感じでまともに応援してくれるヤツはいないんだよな。

タバコを吸う時間くらいはありますよとスタッフさんが言っていたので、皆でまた一服。

戻ってしばらくすると俺の名前を呼ばれたので、スピーチをする場所へと向かう。

スピーチの台本はネットに転がっているようなものではなく、俺の思いを全て文章に込めた。

やるべきことは全てやったのだ。

新郎新婦が座っているソファの横にマイクが一本。

俺はそこに立ち、スピーチを始める。

いつもふざけてばかりいるけれど、この数分くらいはビシッと決めてやる。

そんな覚悟で話し始めたが、右足は始終震えていた。

声が震えないように腹に力を込め、なるべく大きくはっきりとゆっくりと話していく。

テツの方を見る。

テツは泣いていた。

俺は人前に立つことが嫌いで、今日のスピーチもホントは断りたかったのだが、泣いているテツを見て引き受けて良かったなと思った。

スピーチを終え、席に戻ると友人たちから褒められた。

多分、普段とのギャップがスゲーあったんだろうな。

肩の荷が下りた俺は酒を飲み、普段のお調子者でふざけてばかりいる自分に戻った。

そのあとは余興で高校の友人がテツの好きな曲を披露し、またもテツは泣いていた。

↑やはりプロを目指していただけあり、滅茶苦茶うまかった。

余興後もしばらく披露宴は続いていたのだが、ボーカルを見ると目が死んでいた。

『もうお腹いっぱいです』と話すボーカル。

二つの意味がかかっていた事は言うまでもない。

余興を終えた他の友人達を見ると「もう疲れたな…」という顔をしていた。

それから30分ほどして披露宴は最後の新郎の謝辞と新郎の父からの言葉で締めくくりとなった。

テツの父はそれまで涙を流していなかったが、最後の最後でこみ上げてきたものがあったようで、挨拶中に泣いた。

それも言葉が詰まるほどに。

こみ上げてきた感情の大きさがわかる。

うまく言葉にできないが、その姿を見て、俺は今日、この場に来てよかったと心底思った。

ボーカルも同じようなことを言っていた。

披露宴はそんな具合で終わり、その後はよく一緒に釣りに行く造園屋たちと喫茶店でコーヒーを飲みながらゆっくりした後に2次会へと向かった。

2次会の途中でテツが合流し、なんだかんだといつものような飲み会を行い3次会へ。

ボーカルと俺はこの辺りで帰宅する予定であったが『もう帰んの?』と言われ、俺はもう少し居ることにした。

何か知らんがテツは朝まで飲むつもりで来ており、奥さんからも『今日は帰ってこなくてもいいよ』とお墨付きをもらっているようだったので、俺も朝まで付き合うことにした。

そのまま朝まで飲んで帰宅。

長い一日が終わった。

別れ際にテツが『なんだか全部夢だったみたい』と言っていた。

夢じゃないぞ。

ちゃんとお前は幸せな日々を送るんだぞ。

またバンドやろうな。

ふたりごと
君は言う 奇跡だから 美しいんだね 素敵なんだね

↑ボーカルも今日の事を書いていたよ。

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