今日の晩飯はとろろとオクラが入ったソバ。
俺はオクラもとろろも別に無くても構わないのだが、今日はざるそばが売り切れていたので、コレにしたのである。
とろろはわりと好きな方ではあるが、問題はオクラである。
食えないわけではないが、あまり好きではない。
俺が子供の頃、夕飯は基本的に母親が作っていたのだが、母は必ず生野菜を毎食毎食、食卓に出していた。
大体のメニューはキュウリやトマト、レタスなんかであったが、毎年夏になると、謎の巨大なオクラが食卓に現れる日があった。
多分、その辺の人がくれるんだろうな。
そのオクラを母親は面倒くさがって下処理をせずに食卓に出すので、表面に毛みたいなのは生えているし、切り分けられてもいないし、もう最悪であった。
俺の育った家では食事を残すことは死を意味していたので、どんなに嫌だろうが食わないといけないので、頑張って食べたけどね。
さて、久しぶりに食べたオクラだったが『うまい!』とは思わないが、全然普通に食べることができた。
いつの間にか、苦手というほどのものじゃなくなっていたようであった。
不思議なもので、昔苦手だったものが歳を重ねる度に普通に食べられるようになっていく。
多分、味覚の繊細さみたいなものが、少しずつ無くなってきているんじゃないかなと思う。
老化だったり、色々なものを食べすぎたことにより、刺激に慣れて子供の頃の繊細さが失われたのではないかな。
どうなんだろね。
でも、よくよく考えると、それならばうまいと思う味覚の繊細さも鈍るはずなのだが、俺は今も昔から好きな食べ物を食べた時はうまいと感じるんだよな。
もしかすると、全然味覚は鈍っていないのかもしれないな。
ま、好き嫌いが減るってのは良いことだよね。
俺はまだまだ苦手な食べ物が沢山あるので、もう少し食えるようになっておきたいものだ。
外で友人たちと食事をするときも、俺の苦手なものが出てきたら食べてもらっているからね。
一人の時は苦手なものが入ってなさそうなメニューを注文するように心がけているのだ。
いつかは俺の嫌いなとうもろこしやセロリなんかも、嫌な顔せずに食べれるようになるのだろうか。
気長に見守っていくとしようや。
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