昨年にウチの会社を辞めたMさんから「飯でもどうですか?」と連絡がきた。
同じく昨年にウチの会社を辞めたYさんと職場のかりあげクンに似ている人を誘って食事に行くことにした。
皆の連絡先を持っているのは俺だけなので、必然的に俺が幹事になってしまった。
皆の話を聞きながら日程を調整し、日付と大体の時間が決まった。
幹事ってのは疲れるね。
俺はもともと予定なんてものは立てない暮らしを送っているので尚の事疲れた。
それはそうと、かりあげクンを除いた二人とはしばらく会っていないので会うのが楽しみだ。
食事でもと誘ってくれたMさんは大阪に住んでいて別件で遠くに行く予定があり、ついでに寄ってくれるそうだ。
Mさんには発達障害があり人間関係に苦労していた。
元々は別の現場で働いたが上手くいかずにウチの現場に移動してきた人なのだが、当時のリーダーとも折り合いが悪かった。
確かにちょっと変わった人なのだが、俺やかりあげクン、Yさんとは普通に仕事をしており、俺からすると特に問題があるようには思えなかった。
まぁ、でも他の人からすると何かしら気に食わないような点があるんだろうな。
今の会社ではないけど、これまでにくだらない理由で突っかかってくるヤツやしょうもないイジメみたいなものを沢山見てきた。
いい大人が情けねぇよ。ホントに。
Mさんはパっと見は俺らとなんら変わりはなく普通に働いていたように見えていたけれど、実際は色々大変なんだよと言っていた。
Mさんは明るくよく喋る人なので表面上はわからないが、きっとこれまで様々な苦しみを経験してきたんだと思う。
発達障害の事は他の人にあまり話していないそうで、その事を打ち明けてくれたのは嬉しかったな。
当時はMさんから発達障害についての話を色々と聞かせてもらっていたのだが、俺はその話を聞くたびに世の中には平等ってものはないんだなと思ったことを覚えている。
俺もナルコレプシーという病気を持って生きてきて、散々な扱いを受けることもあったのでMさんの辛い気持ちがわかって俺も辛くなったこともあった。
自分の力ではどうすることもできないような事を持って生まれてきても、それを受け入れて生きていくしかないんだよな。
Mさんは仕事を辞めていったけど、こうしてまた声をかけてもらえるってのはありがたい事だよね。
それに俺以外に二人も来てくれるのは嬉しい事だね。
俺はこの先どんな風になるのか自分でもよくわかっていないけれど、人との付き合いだけはずっと大切にしていきたいな。
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