二日間かけて出かけていたキャンプの旅から帰宅したので、今日はそのことについて書いていこうと思う。
昨日は早朝から高校の友人の造園屋と共に地元へと向かった。
今日はまず造園屋の家にバンドのベーシストであるテツが大きめの車に乗ってやってくることになっており、造園屋の家からキャンプ道具などをテツの車に載せてから、出発は一台の車でという予定だ。
テツは遅刻の常習犯なので造園屋の自宅まであと数キロの地点で彼に念のため電話をかけた。
電話に出たテツは珍しく予定時刻に間に合うように家を出ていたのだが、初めの集合場所を勘違いしたまま走っていたので電話をかけて正解であった。
造園屋はテツにあらかじめ予定を説明しており、集合場所の位置情報まで送信していたのにこのざまである。このアホが。
造園屋の自宅に到着し、用具を外に運んでいるとテツの運転する車が全然関係のない建物の駐車場に入っていくのが見えたので、俺が慌てて近くに走っていき車を誘導。
ちゃっちゃと荷物を車に載せて次の目的地であるガーデニング関係の店で働くサーワの自宅へと走り出す。
行きはサーワとテツが運転する2台の車で参加する友人をそれぞれ拾い、他県のショッピングモールで落ち合う予定となっているのだ。
サーワの自宅は造園屋が把握しているという話だったのでナビで目的地を設定せずに走っていたのだが、自宅付近まで近づいてきた頃に造園屋が『多分、この辺だったような…いや、あっちだっけ?』などと曖昧な指示を出し始め、しまいには『ま、走ってたら着くでしょう』と無茶苦茶なことを言い出したので、サーワに電話をかけて詳細な自宅の位置を聞いた。
この車にはいい加減な人間しか乗っていないのだ。
サーワの自宅に到着すると、既に彼は駐車場に出て俺たちの到着を待っていた。
サーワの車に荷物と共に造園屋が乗り込み、テツと俺はバンドのボーカルを、サーワと造園屋は高校の友人の柊を迎えにそれぞれ走りだした。
テツとくだらない話をしているうちにボーカルの自宅に到着。
車から降りてボーカルを呼びに向かうと、ちょうどボーカルも家から出てきた。
荷物がいくつかありそうだったので、分担して運ぼうと玄関に行くとボーカルの祖母がいたので、『行ってきます』とボーカルやテツとともに挨拶をして車へ。
ついでに車庫でボーカルの愛車のセローというバイクを見せてもらった。
いや~、写真で見るよりも実物はカッコいいね。
実際に跨らせてもらったのだが、意外とサスが沈んで足つきが想像よりもよかった。
バイクを見たあとは他県のショッピングモールへと出発。
今日は3人の全員のテンションが非常に高く、このまま喋り続けたら昼過ぎには疲れ果てるだろうというペースで話続けていった。
きっと皆が今日を楽しみにしていたのだろうな。
バカみたなくだらない話を延々と続けているうちに目的地に近づいていく。
俺たちはバイクを見たりしており、若干出発までの時間がかかったので、既にサーワ達は到着しているものだと思っていたのだが、信号待ちでふと横を見るとサーワの車が。
目的地まではもう目と鼻の先だったので、窓を開けて右側に停まっているサーワ達に向かって『右車線に行った方がいいのか?』と聞くと『そのうち俺たちも左車線に入るよ』と返ってきた。
それならいいかとそのまま直進しようとすると、俺たちが停まっていたレーンは左折専用レーンであったことに気づいたのだが、時すでに遅く進路変更をすることもできずにそのまま左折。
この車は一体どこへ向かっているのかと全員が不安になっていると、高速やバイパスの入り口へと繋がっているとの旨が書かれている看板が目に入り、驚愕する一同。
しかし、入り口の寸前でショッピングモールの駐車場へと続く道があり、難を逃れることができた。
駐車場でサーワ達と合流し、ショッピングモールで食事を取ったり、キャンプに足りない用具などを購入。
正午前にショッピングモールを後にして、またさらに県をまたいで昔の街並みが残る宿場町を観光しに行った。
今日は15時からキャンプ場のチェックイン時刻となっているので、それまでは観光を行う予定となっているのだ。
造園屋やサーワは写真を撮ることが好きで、今日はカメラを持参するという話だったので、俺も昔買ったデジカメを持っていった。
テツも一眼レフカメラを持っているので持ってくるという話だったのだが、持ってくるのを忘れていた。
このデジカメは買ったにも関らずまったく使用しておらず、使い方もよくわからないという代物であったが、昨日に造園屋から色々と使い方を教えてもらったので、今日は写真をたくさん撮ってみようと考えている。
さて、しばらく高速を走り、目的地の駐車場へと到着。
ちょろっと準備をして宿場町へと繰り出していく。
せっかくなので撮った写真を載せながら日記を書いていくよ。
一同はまず町の近くにあった川へ。
一眼レフを持ってきた造園屋とサーワはカメラの調整などを行い、俺は試しにその辺の景色を撮ることにした。
カメラを忘れて暇を持て余していたテツが『川にちょっと入ろう』と提案していたのだが、ボーカルと柊に『いいよ、行ってきなよ』と冷たくあしらわれ、一人で川に降りていった。
造園屋たちのカメラの調整が終わる頃にテツは戻ってきて『川の水が冷てぇ』と感想を述べており、人間からも川からも冷たくされたようであった。
町の大通りへは細い路地を抜けた先にあり、6人の男たちがぞろぞろと路地を抜けていく。
町は古い建物が残っており、その街並みが観光名所となっているそうだ。
古い建物を見ると俺のような大した知識を持たない人間でも、なんとなく風情というものを感じることができる。
山に囲まれたこの町は時間が止まっているように思える。
ふと景色を見ていて思ったのだが、もしもこの門などの古そうな年季の入った木材が使用されている建造物が破損した場合は新品の木材で修復するのだろうかね。
一部だけ新品の木材をしようすると景観を損なうと思うのだが、材木店などにはこのような建造物を修復するための年季の入った木材が用意されていたりするのだろうか。
それとも新品の木材を使用し、修復後に年季の入っているように見せる工夫をするのだろうか。
いや、少しだけなら外観の変化は気にしない可能性もあるな。
謎である。
歩いているうちに何かしら公的な機関が使用していそうな建物を発見。
左上に何かの碑を発見。忠魂碑と彫られている。
外は未だ猛暑でこの辺りで皆に疲労が出てきたので、しっかりと眺めることもなく先へと進んでいく。
灯篭。真ん中の部分が比較的新しいものに見えるのは、過去に崩壊したりしたからなのだろうかね。
この灯篭を見る限りでは修繕などの際は古く見せる工夫をしていないようにも思えるね。
ちょっとした狭い路地。
うーん。趣があっていいものだね。ヨシッ!
『これはいい路地だ』と俺が一人で興奮していると、造園屋が『よくわかっとるな』と同意してきた。
何が良いのかということは上手く説明することはできないのだけれど、俺はこういった風景が好きなんだよね。
うん。なんともいいものだね。
川と橋。
反対側には謎の施設。
発電所か何かだろうかね。
日向を歩くと暑さが身に染みるが、日陰は涼しく、時たま風が吹くと汗ばんだ体が冷やされて心地よかった。
町の至る所に小川が流れており、造園屋がサワガニを見つけていた。
テツが捕まえようと手を伸ばすと、サッと岩陰に隠れてしまった。
町の高所から見た景色。
右下に干された洗濯物から生活感が溢れている。
このような観光地でも確かにここで生活を送っている人間がいるのだということを感じる。
造園屋もこの景色を撮影しながら同様のことを話していた。
この場所の裏手には寺があったのだが、俺たちが情緒的な気持ちに浸っている間にテツとボーカルは『寺に入門しなよ』だとか『出家しようかな』などと始終ふざけていた。
昔の学校のような建物。オバケが出そう。
年季の入った水車。ちゃんと回転していた。
これにて写真は以上。
造園屋やサーワは結構な頻度で写真を撮っていたが、俺はその半分くらいしかシャッターを切っておらず、家に帰りカメラのデータを見返している時に意外と少ないもんだなと思った。
そういえば、柊とボーカルは今日が初対面だったのだが、カメラを持っていないテツと二人は固まって歩いており、この散策でいつの間にか打ち解けていたのでよかった。
造園屋とサーワはテツの結婚式の際にボーカルや俺と一緒に喫茶店に行き、二人とボーカルは面識があったのだが、柊はコロナウイルスに感染により式を欠席していたので今日が初対面となったのである。
ちなみにボーカルを高校の友人の集まりであるこのキャンプ旅行に誘ったのは俺ではなく、意外にも造園屋だったので驚きだよね。
一度会っただけの人間を泊りの旅行に誘うなんてスゲーことだよ。参加するボーカルもだけれどね。
柊は大人しい性格なので初対面の人間と仲良くなれるか心配していたのだが、そんな心配をする必要もなかったな。
ま、柊もボーカルもいいヤツなので当然と言えば当然ではあるが。
なんせ俺の友達だからね。
散策が終わる頃には柊をボーカルは平気でイジッており、柊もいつものように笑っていた。
ここには載せることはできないが、皆が楽しそうに話している写真なども撮れたので、カメラを持っていって正解だった。
俺の使っているデジカメは中古品でもう何年も前の骨とう品のようなものだが、スマホで写真を撮るよりも綺麗に撮れるので、今後も機会があれば積極的に使っていこうかな。
宿場町を散策した後はキャンプをして楽しんできたのだが、そろそろ疲れてきたのでこれで一旦終了にするよ。
キャンプについてはまた気が向いた時に書こうと思う。
楽しかった2日間よ、さよなら。
明日からはまたいつも通りの日々が始まっていく。
ま、ちょいとまた頑張っていこうじゃないの。
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