2025/08/14

高校の頃からの友人の一人が今度初めてのデートをするということで、ショッピングモールに洒落た服を見にいってきた。

参加したのは造園屋を始めとした当時のクラスメイトの5名で、その中には昨年の冬ぶりに会う友人もいた。

ショッピングモールの開店と同時くらいに俺はバイクで現地に到着。同じ時間に来る予定だったテツはいつものように寝坊して遅刻。どうにもならんなコイツは。

一緒にバンドをやっている頃からそんな感じだったので、どうせ時間通りには来ないだろうと思っていたが、やはり来なかった。

久しぶりに会う友人は昔からオシャレに関心があるタイプだったので、俺や造園屋がボサーっとしている間に買う服を選んでくれていた。

集合時間から1時間半ほど遅れてテツがやってきたので、モール内の中華料理屋で昼食を取ることに。

2ヶ月ぶりに会うテツは以前よりもまた太っており、ボールに足が生えているように思えた。体重は常に自己新記録を更新し続けているらしい。

昼食を取ってからもしばらくモール内をウロウロし、せっかくなので俺は黒のスラックスと長靴を購入。

その後は近くのホームセンターへ行って殺虫剤やらを造園屋が選んでそれをテツが買っていた。なんでもテツの家の木にはイラガが大量発生しており、大変なことになっているのだとか。

全員の買い物が終わると時刻は15時過ぎ。夕飯を食べるにはまだ早かったので喫茶店へ行ってのんびりと過ごした。

コーヒーを飲みながら話す話題は仕事やら家庭の話ばかりだった。家庭の話はまだ明るい内容だったが、仕事の話になるとなんとも言えぬ暗いムードが漂う。

誰もが仕事に対して疲れきっており、まるで覇気がない。

この時に主に話しているのは俺とテツで、彼は「もうね、毎日面白いことがないよね」と言いながら唐揚げをモリモリ食っていた。アイツが太ったのは多分ストレスなんだろうな。

俺が何気なく「高校の頃に戻りたいと思う?」と皆に聞くと、全員が「戻りたい」と言っていた。

結局、結婚しても子供が生まれても、誰もが「なんだかなぁ」と思いながら生きているのだろうな。

彼らの様子を見ると生きていくというのは大変なことなのだと思えてしまうね。

そういえば、久しぶりに会った友人のオバマは趣味のバイクを手放したと言っていた。本人は約束したつもりもなかったようだが、気づかぬうちに子供ができたらバイクを降りるという話になっていたのだとか。

そうなるのであれば1度くらいはツーリングに行ってもよかったなぁと少し後悔した。

オバマがベースを手放した時もそうだったが、友人が好きだった趣味を辞めたことを聞くと悲しくなるね。

これからは子供のために生きるとのことであったが、それは俺には到底できない生き方だなぁと思った。俺は多分、誰かのために生きるということはできないんだろうな。

さて、喫茶店でしばらく過ごしてからは寿司を食ってきた。

寿司を食い終わった後もすぐには帰らず、40分くらい店の駐車場で立ち話を続けていた。

なんとなく皆、帰るのが惜しい気分だったのだろうと思う。初デートに出かける友人以外は全員が地元を離れてしまい、おいそれと会えるような距離にはいないのだ。

時の流れは残酷なもんだね。同じ教室で同じ時間を過ごしていたのにさ。いつの間にか大人になってしまったんだな。

俺はずっと高校の頃で時間が止まっているような気がしているけど、きっとあの時の俺が今の俺を見たら「大人になってんなぁ」と思うのだろうよ。

さて、今日はこれで終わり。

では、またね。

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