昨日は夜中に友人のフジが夜勤明けに俺の家までやってきたので、そのまま繁華街にある居酒屋へ行ってきた。
そこは24時間営業の居酒屋で店内にはダラダラと酒を飲んで始発を待っているグループが何組かいた。
フジと俺は政治や経済やらの小難しい話はできないので、テキトーにくだらない話をいくつもしているうちに夜は明けていた。
くだらない話の中にもいくつか真剣な話も混ざっていたのだが、覚えているのは共通の友人のであるソーマの親父さんが亡くなったという話をしたことと、フジが実の母に会いに行ったという話を聞いたことくらいで、大半のことは忘れてしまったな。
フジの両親は彼が幼い頃に離婚しており、それっきり母とは会っていなかったそうで、俺と境遇が似ていた。フジの親権を持つ父は彼が小学生の頃に再婚しており、それを機に俺の通う小学校に転校してきたんだよね。
俺も両親が離婚しており、実の父とはそれっきりになっていたので、実の母と会ったフジの話は興味深かった。話題の終わりに彼は「会いに行ってよかったと思う」と話していた。
フジの話を聞いて俺も実の父に会いに行こうかなと思ったね。
一応はその気持ちはずっとあったのだが、今更会いに行ってどうするんだという思いや、育ててくれた義理の父が本当の父なのだという思いも俺の中にあったので、行動に移すことがなかなかできなかったんだよな。
ただ、フジの話を聞いたことやソーマの父が亡くなったことなどもあって、1度くらいは会っておかなければなという考えに固まったんだよね。
いつになるかはわからないけど、しっかり俺から連絡を取って会いに行こうと思う。
20年ぶりくらいに現れる俺を見て実の父は何を思うのだろうかね。俺はタバコばっかり吸っているろくでもないサラリーマンだし、周囲から期待されていた兄は半引きこもりのフリーターになってしまった。
ま、それでも健康に生きているんだからいいのかな。
では、またね。

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