昨日の飲み会の帰りは後輩の色眼鏡くんと一緒の電車に乗った。
『もう来週の今頃には熊本にいますよ』と、色眼鏡くんは話しており、一緒に働いた1年と数ヶ月の期間があっという間だったとも話していた。
そして、せっかく職場の様々な方と仲良くなれたのに去っていくのは寂しいと言っていた。
その話を聞いて俺も寂しい気分になった。かれこれ10人近くの人間を見送ってきたが、仲良くなれた人と別れる際はやはり寂しいものだよね。
色眼鏡くんには世話になったお礼にアイコスをワンカートンあげていたので『それを吸うたびにこの1年と数ヶ月の日々を思い出してくださいね』と俺が言うと『泣いちゃいますよ』と彼は返した。
そんな言葉が出るくらいには充実した日々だったのだろうな。
思えば現場に来た当初は俺が何を話しかけても『はい』か『そうですね』しか言わなかったのに、今ではすっかり冗談も言えるようになっていて、ちょっと成長を感じるよ。
色眼鏡くんとは電車に乗る前に駅のガチャガチャが沢山置いてあるコーナーに寄ったのだが、その時に回したガンダムの小さいマスコットを『自分のいた証として職場に飾って置いてくださいよ』と冗談交じりに話していた。
やはり名残惜しさがあるのだろうな。
そういった感情を抱いてくれて俺は嬉しく思うよ。
「辞めたるわ！バカヤロー！」みたいな感じで去っていく人もチラホラいるからね。
給料は安いし技術も身につかないような仕事なので仕方ないといえば仕方ないのかもしれんがね。
さて、そろそろ寝るとするかな。
では、またね。
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