2024/11/30

昨日は実家に帰るついでに、1年ぶりに会う友人とステーキを食べに行ってきた。

ちょうどその友人とは去年の今頃に会ったきりになっていたので、今年も会わねばなと思い誘った次第である。

俺がマンションを出て実家に着いて、荷物を家に運びおわる頃に友人が車に乗ってやってきた。

ちなみに今日の気温は4℃。バイクの運転は修行であった。

俺が車に近づくとゆっくりと車が前進して離れていくという、いつものボケをかまされ、非常に懐かしい気持ちになった。

車に乗り込み、ステーキ屋に向かいながら近況を聞くと、1年前と何も変わらぬままであった。

その友人はもう何年も前に小説家としてデビューし、本を出版したのだが、それで創作の熱が燃え尽きてしまっているのだ。

小説家になるという夢が叶ってしまい、それで色々と満足してしまったと話していた。

しかし、現在の日々に面白いことがあるのかと尋ねると『もう、あんま生きている意味はないな』と返ってきた。

そうだろう。アナタも変人だからね。

俺と同じく創作をしなければ、日々に何も残らないのだ。

俺はその友人が再び面白い小説を書き、新たな本を出版する日が来ることを望んでいるのだが、その日が来ないままもう10年近くの年月が過ぎてしまった。

それほど本を出版するということは友人にとって大きな目標であり、生きている意味でもあったのだ。

ちなみに小説は全然売れなかったようだ。

厳しい世界だよ。まったく。

しかし、賞を取り世に自分の作品が出たということは、満足に値するようなことなのである。

車中でそんな話をしているうちにステーキ屋に到着。

↑久しぶりにステーキを食べた。

うまいな。

友人は生活に困窮しつつあるので、ステーキ代は俺が出した。

ステーキを食いながら俺は自分の創作活動の話をいくつか話した。

友人は小説を書かなくなったものの、アニメを見たり小説を読むことを継続しているそうであった。

友人の創作意欲は消えかけているが、結局のところは小説が好きなのだろうな。

俺の創作の話に少しずつ触発されたのか、友人からも創作に関する話がポツポツと出始め、ステーキを食べ終わる頃には『年内に何かを書く』と友人は宣言した。

いいね。楽しみだ。

創作の熱を帯びた二人はそのまま近くの公園へ。

ここは友人が小説をガンガン書いていた頃に二人で何度も訪れた公園で、キノコのオブジェが設置されているのでキノコ公園と俺達は呼んでいる。

友人が小説で賞を取る前から、ここでいくつもの夜を明かしたのだ。

そんなキノコ公園で2時間ほど小説の話をして帰宅。

俺の周りには絵を描く友人は数人いるが、物語を主体とする創作活動をしている人間は友人だけなので、それらの話をするのが非常に面白かった。

結局、俺も友人も創作活動に魅了された変人であり、活動をしなければ生きている意味を見いだせないのだ。

いい作品を待っていますよ。

目標を達成したり、夢を叶えてしまえば、熱は引いてしまうものなのかもしれないが、また新しい夢や目標に向かって情熱を燃やしていこうじゃないか。

再び友人が小説家として世に出る日を願い、今日の日記は終了とする。

頑張ろう。お互いに。

では、またね。

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