テレビをつけるとコンゴ共和国の熱帯雨林で暮らす狩猟民族に密着したドキュメンタリー番組が放送されていた。
まるで想像のつかない暮らしぶりに俺はテレビにくぎ付けになった。
その民族は食料の保存をせず、1日ごとに狩りに出て食料を調達するのだという。
そして、狩りで得た食料を部族の人間で平等に分け合うそうだ。
娯楽はもっぱら歌と踊りのようで、夜になれば独特のリズムにのせた歌とともに踊る人々。
俺とは無縁の世界の様子が少し羨ましく思えた。
俺の主観だが、その人たちはなんだか1日を全力で生きているように見えたのだ。
文明をほとんど持ち合わせていないように思えるが、この姿が本来の人間のあるべき姿なのではないかと思う。
日々科学技術は目まぐるしく進歩しているが、それで人間は幸せになれたのだろうかね。
どんなに満たされた状態であれ、それが当たり前になると、どうも物足りなさを感じるよな。
それならお前も熱帯雨林で暮らせよと言われそうだが、そんな気はさらさらない。
俺は発達した文明のもと不自由のないぬるい暮らしを送らせてもらうよ。
そちらの方が楽だからね。
俺は怠惰でいられる状態が最高の贅沢だと思っているのだ。
繰り返されるだけの日々がつまんねーと感じることもあるが、それは生活が安定して余裕がある証であるのだろう。
ちなみに今日は仕事をして家に帰ってテレビをダラダラ見て、飯を食ってぼんやりしていただけなので、最高に怠惰な時間を過ごしている。
しかも、この後は漫画を描いて寝るだけだよ。
その昔にマガジンで連載されていた「哲也-雀聖と呼ばれた男」という麻雀の漫画が俺は好きで単行本を集めていたのだが、その漫画の登場人物で主人公の相方の房州さんに『怠惰を求めて勤勉に行き着く』というセリフがあって、俺はそのセリフが好きなんだよね。
楽をするために努力をする。いいじゃないの。
俺が資格をいくつか取ったのも楽をするためだからね。
おかげで今は昔と比べて楽な仕事をさせてもらっているよ。
でも、精神的には警備員だった頃の方が楽かもしれんがね。
警備員は体力的にはキツイが頭はほとんど使わないので、非常に気楽に働くことができるのだ。
特に雑踏警備はいいぞ。基本的に立ってるだけだからね。
ま、施設も雑踏も警備は現場次第でキツかったり楽だったりするので、その辺りは入ってみないとわからんがね。
警備員として働いていた頃は月に大体300時間以上は働いていたのだが、確か俺が退職するくらいの頃に働き方改革かなんかで規制が入るとかで長時間勤務はできなくなったんだよな。
昔は施設警備で24時間勤務を終えた後に、そのまま雑踏警備の現場に行くみたなことがザラにあったからね。
ま、体力さえあればそんな勤務が可能なくらいは気楽な仕事であったな。
もう二度とやる気はないが。
俺の働いていた会社は契約社員での雇用でボーナスもなかったしな。
警備員を辞める時も職場のおじいさん達に『二度とこんな会社に来なくていいように頑張れ』と言われたくらいだからね。
そういえば、電気工事士の資格を取ることを勧めてくれたのもその職場の副隊長だったな。
おかげさまで俺はなんとかなっていますよ。
さて、今日はこれでおしまい。
では、またね。
↑デカい方の妹が俺にピッタリだとくれたTシャツ。
舐めてんのか?
妹には俺が貰い物ばかりしている乞食に見えるのだろうな。
妹には財布とかもクレクレ言って貰っているしな。
ま、貰えるものはいくらでも貰いますよ。
テレビや電子レンジにパソコン、ペンタブも全部貰い物の俺にはふさわしいTシャツなのかもしれん。
後、ベッドも机や食器も貰い物だな。
ワッ、棚や筆箱にヘッドホン、スマホなんかも貰い物じゃないか。
我クレクレキッズなり。
この命も親からの貰い物だしな。
ちなみにTシャツは家族4人分買ったそうで、父のTシャツは「大音量クソデカため息150デシベル」であった。
ため息をつかせているのは俺や妹たちのせいだけどな。
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