バイクに乗って信号待ちをしている時にどこからともなく甘い匂いがしてきた。
なんだなんだと周囲に注意しながら走っていると、ビスケットの工場らしき建物があった。
なるほど、甘い匂いはこの工場から漂ってきた匂いなのかもしれないなと思ったのだが、食品の工場は害虫などが入らないように、わりかし密閉された構造になっていたはずだ。
少なくとも俺の働いたことのある工場はそうであった。
もしかしたら、ビスケットを焼いたりした時に出た煙や蒸気が排出される際に、匂いなんかもくっついて出てきているのだろうかね。
なんにせよ、いい匂いであった。
自動車なんかの工場は独特な油の匂いがしてくるが、ビスケット工場はビスケットの匂いなんだね。
考えてみれば当たり前のことだな。
働いてみようという気は起きないが、工場の見学なんかはしてみたいものだ。
さて、その後もバイクで走っていたのだが、田舎道に差し掛かったところで、羽虫がヘルメットにぶつかってきた。
大きさは蚊ほどのものだったが、緑の体液がぶつかった衝撃で溢れて、ヘルメットのシールド部分にくっついてしまい、常に視界に虫の死骸が入っているという、嫌な景色を満喫した。
小さい体のわりにはふんだんに水分を含んでいて、気持ちが悪かった。
ちなみに、今年で2回目である。
ま、虫に避けろというのも酷な話ではあるし、なにより俺のせいで死んだわけなので、文句は言えないのだけど。
そういえば、小さな虫程度なら殺めてしまっても、あまり罪悪感がわかないのはなぜなのだろうかね。
人も虫も命は1つなのにな。
ちなみにくっついた虫はスーパーの駐車場でその辺の草をむしって、手につかないように取り除いた。
虫からすれば殺された挙句に、死んだあとも気持ち悪がられて、たまったもんじゃないだろうな。
↑スーパーで買った厚揚げ。
最近、やまみの木綿豆腐が美味い事に気がついた。
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