昨日の夕方から先ほどまで友人の肉屋のタクミと遊んでいた。
昨日の夜に合流し、その日は居酒屋に行ってから俺の家に泊まった。
そして今日は昼まで寝てから少し離れたところにある、そこそこ規模の大きな神社に参拝に行くことにした。
神社までは歩いて15分ほどだったので散歩がてら向かう。
道中でアンバサというジュースが100円で売っている自販機を見つけて購入した。
アンバサはカルピスソーダのような味のジュースなのだが、俺の住んでいる地域では滅多に見かけることはないレアなジュースなのだ。
俺には幼少期に母とアンバサを飲んだような記憶が曖昧ながらに未だ残っており、見かけるといつも何となく買ってしまう。
昔飲んだやつは缶のキャップがついていたと思うんだけど、もうそれは売ってないのかな?
タクミは缶のコーンの粒が入っているコーンポタージュを買っており、プルタブを開けた瞬間に飲み干してゴミ箱に捨てていた。
タクミは飯を食うのもタバコを吸うのも滅茶苦茶早くて会うたびに「たいしたもんだなぁ」と感心する。
ジュースを飲んだ後は神社で参拝し、ラーメン屋で食事をしてパチンコ屋に行った。
パチンコ屋ではタクミはスロットを俺はパチンコを打った。
俺はまたエヴァンゲリオンの台を打ち4万円ほど勝ったが、タクミは1万円ほど負けていた。
今日はノリ打ちをするという話をしていなかったので俺は丸々4万円儲けたことになった。
タクミが不憫に思えたのでタバコをカートンで奢ってあげたら喜んでいた。
その後はカラオケに行ってきた。
タクミは歌が上手いので遊ぶときには大体最後にカラオケに行くのだ。
ちなみに俺は音痴なのだが歌うことは好きなので、いつもタクミにからかわれながら歌っている。
タクミは採点で大体90点を超えていたが、俺は調子よく歌えても80点を超えればよくやったといった感じであった。
かれこれタクミとは7年近く一緒にカラオケに行っているが、一向に俺の歌が上達することがなくてこれまでずっとからかわれ続けている。
上達しないのは俺が音痴なのを気にしていない事や、からかわれても一緒になって笑っていることが原因なんだろうなと思う。
カラオケでは歌を歌う合間にくだらない笑い話をずっとしていた。
タクミと話をしている時に何気なく備え付けの鏡を見ると、すごく良い笑顔をしている俺が映っていて自分でも驚いた。
俺って滅茶苦茶楽しそうに笑ってんだな。実際楽しいけど。
やっぱり人間笑ってないとダメだよな。
カラオケでは終盤に全国での順位が出るモードで遊んだ。
このモードで遊ぶ人は歌に自信がある人が多いようで、一位は99点とかだった。
タクミの周りの友達はこのモードで遊ぶのを嫌がるそうで、俺が下手くそのくせに付き合うので喜んでいた。
タクミは上位に入れるように、俺は最下位から20位くらい上を目指して歌って楽しんだ。
3時間ほど歌って今日は解散となった。
喫煙所でタバコを吸い終えるとタクミは『ほんじゃ、また』と言って駅に向かっていった。
去り際はあっさりと別れるのがタクミらしくていいな。
タクミは春夏秋冬と季節が変わるごとに俺に会いにくるので次は春だな。
ほんじゃ、また。
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